楠野 翔也Kusuno Shoya70期司法修習生 2017年入所

忘れられないエピソード

「同棲中の婚約者の男性がうつ病になり、仕事をやめたが、他の女性との交流が判明した。婚約破棄に基づく慰謝料請求ができるか。」という相談を受けたことがあります。

結論としては、立証の問題や仮に立証ができても、収入・資産がなく借金があり、破産手続きの準備をしている婚約者からお金を回収することが困難であるため、相談者の希望に沿うような結果を得ることが難しいということになりました。

ご相談者は相談の開始時には暗い顔をしていました。しかし、相談後に、ご相談者から、「希望通りにならないことは残念ですが、他の人に相談できなかった問題を相談できてよかったです。私の今の気持ちを踏まえて、回答していただき、気持ちの整理がついたので、次に進めます。」とおっしゃって、明るく帰られていきました。

今回の件のように、法律、事実、立証等の問題で、ご相談者様のご希望に沿うような結論にならないことが多くあります。
それでも、なぜ難しいのかを丁寧に説明し、ご相談者がどのような点で悩んでいるのかをしっかりと聞いて回答をすることで、満足していただけることを学びました。

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