生き残るのは「変化できる者」~70代の生き方
「強い者や賢い者が勝つのではない。変化できる者が生き残るのだ。」
弁護士・税理士・社会保険労務士 浅野了一
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1. はじめに
日本経済新聞(2023年4月23日朝刊)の18面、19面の出口治明氏(でぐち はるあき、1948年〈昭和23年〉4月18日 生、(75歳)、立命館大学アジア太平洋大学(APU)学長)のMy Story という記事を読みました。
その中で、何年間ぶりにダーウインの名言といわれている「強い者や賢い者が勝つのではない。変化できる者が生き残るのだ。」という言葉を見ました。
私は、2020年コロナ渦から以降は、この言葉を聞くことがなかったです。
それは、外出が制限され、人と会うことも街・歴史・風土を知ること、交わることもなく、閉塞された時間を過ごしたからと思われます。
出口治明氏は、運を引き寄せるコツはないが、「人と会う機会が多いほど、安全な場所を出て未知の世界に身を置くほど、偶然に出会う確率は高まる」。
だから人生には「人・本・旅」が必要と考える。
ここで、『変化、適応』 という言葉と 『運』 という言葉が出て来ます。
環境とその変化に合わせて生き方を変える努力は、運によるところも大きいと思います。
しかし、その運を引き寄せる努力が必要で、私は、それが「人・本・旅」と思います。
人と会うこと、本を読むこと、そして、今の環境を離れてみること(旅)は、運を引き寄せる確率を高めると思います。
私は、いつまでも、学ぶことの大切さと、自分を変えることができるという思いが必要と思います。
2. 私は、昨年から「人・本・旅」を実行しております。
『本』は、昨年8月12日お酒をやめてから精読するようになりました。
精読するので読むのが遅く時間がかかります。
『人』は、今年からいろんな会合に出るようにしております。
知らない人が多く戸惑うこともありますが、自分から壁をなくしていきたいと思っております。
『旅』は、昨年末から国内の各地に行くようにしております。
いろんな場面を観て、いろんなお話を聞いて、生き方を考えていきたいです。
自分を変えていく。
自分を変えていくには、思いついたらすぐに行動することです。
試行錯誤になりますが、実行しなければ、思うだけで結果が出ないです。
結果にこだわることも、結果的にはできないのです。
思うだけで終わることが、あまりにも多いのが嘆かわしいです。
3. 「考え方」を変えれば人生は180度変わる
私が敬愛する稲盛和夫氏は、次のように述べています。
記
「人生をよりよく生き、幸福という果実を得るには、どうすればよいか。そのことを私は一つの方程式で表現しています。それは、次のようなものです。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
つまり、人生や仕事の成果は、これら三つの要素の"掛け算〟によって得られるものであり、けっして”足し算〟ではないのです。
まず、能力とは才能や知能といいかえてもよいのですが、多分に先天的な資質を意味します。・・・・・・
また、熱意とは、事をなそうとする情熱や努力する心のことで、これは自分の意思でコントロールできる後天的な要素。
どちらも0点から100点まで点数がつけられます。・・・・・・
そして最初の「考え方」。三つの要素のなかではもっとも大事なもので、この考え方次第で人生は決まってしまうと言っても過言ではありません。
考え方という言葉は漠然としていますが、いわば心のあり方や生きる姿勢、これまで記してきた哲学、理念や思想なども含みます。
この考え方が大事なのは、これにはマイナスポイントがあるからです。0点までだけではなく、その下のマイナス点もある。つまり、プラス100点からマイナス100点までと点数の幅が広いのです。
したがってさっきもいったように、能力と熱意に恵まれながらも考えた方の方向が間違っていると、それだけでネガティブな成果を招いてします。考え方がマイナスなら掛け算をすればマイナスにしかならないからです。」
(稲森 和夫 著 「生き方 人間として一番大切なこと」 サンマーク出版 24頁から27頁 から引用)
4. 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
考え方(-100点から+100点)×熱意(0点から100点)×能力(0点から100点)
この方程式に自分を当てはめると、どういう式になるか試してほしいです。
私は、2017年、65歳の時に盛和塾に入会しました。
士業事務所の弁護士一人の個人事務所から事業体として法人としての事業事務所になるにしたがい、経営・人事労務の当事者としての経験のあまりにもの乏しさから試行錯誤と失敗の繰り返しで、とても悩むことが多くありました。
その時に遭遇したのがこの稲盛和夫塾長の方程式でした。
以来、この方程式は私の心の支えでした。
この方程式は、「強い者や賢い者が勝つのではない。変化できる者が生き残るのだ。」というダーウインの名言、そして、自分を変えていく努力と実行に結論付けられていきます。
今思えば、65歳の年齢で盛和塾に入会したのは、私にとって『幸運』でした。
自分を変えて行く。運をつかんで行く。
絶えず、事業を、弊所の弁護士・司法書士部門を、税理士・社労士部門をどのように変えていくのか、私自身の担当の業務をどのように変えていくのか、そして、私自身これから70代をどのように生きていくのか、試行錯誤と行動をしていきたいです。
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