杉浦 恵一Sugiura Keiichi新63期司法修習生 2010年入所
これまでを振り返って
これまでの弁護士経験といっても、まだ7年強しかありません。そのため、実際に法律相談をしていても、経歴の短さを指摘されたり、貫録のなさを指摘されることが、まだまだ多くあります。弁護士の業務は、必ずしも経験年数に左右されるものではありませんが、他方、経験のある先生方の業務内容には、若手には真似できないようなものもたくさんあります。しかし、逆に、同じ世代の方が相談しやすいとか、言いたいことが言いやすいといったことを聞くこともありますので、経歴が短いことや貫録が足りないことは時間が解決することと割り切って、ここ最近は、話しやすさや説明の丁寧さを心掛けています。
法律の知識があり、日々の業務の中で法律用語に触れていれば忘れがちになってしまいますが、法律事務所を訪れる方々は、それまで一度も裁判所には行ったことがないとか、弁護士と話したこともないという方がたくさんいらっしゃいます。そういった場合には、やはり、できるだけ簡単に説明する、何度も言い直すといった、法律になじみのない方々にも、できるだけ分かるように説明するということが必要だと感じて、法律相談をしてきました。法律の世界は、日々、様々な裁判例が出てきたり、法律が改正されたりと、勉強することが多く、日々の業務をこなしているうちに、いつの間にか年月が過ぎて行ってしまったという印象を受けます。
そして、技術が進み、調べれば誰でも一定の法律知識や裁判例を調べることが非常に簡単になりました。 そのような中でも、実際にどのような手続きをとったらいいのか、どのような資料を用意し、書面を提出したらいいのか、どういったら裁判官に響くのか、といったことは専門家である弁護士が必要であると思います。 これまでを振り返ると、まだまだ不十分のところも多くありましたが、今後は、短所を補いつつ、長所をさらに伸ばしていきたいと思います。